婚活失敗あるある:45歳以上の男性が若い女性を求めるなら、生涯独身の覚悟が必要?

オレ、12歳差婚できるかな?のイメージ 婚活の準備

婚活業界では「中高年男性の若い女性希望」問題は有名です 。「勘違いおじさん」などの呼称もあるぐらい、成婚が難しい男性の特徴とされます。世間では歳の差婚が実際にあるので、希望する人もいるわけですが、「若い女性希望」は婚活を長期化・停滞させる最大の原因になっているケースが少なくありません。本記事では、

・なぜ中高年男性は若い女性を希望しがちなのか

・それが婚活でどんな不利を生むのか

・現実的に成婚率を上げる考え方・条件設定

・何歳年下までなら、可能なのか?

を考察します。

そもそも人間はは若い異性を希望するもの

若い異性パートナーに惹かれる傾向は男女共通である、という研究結果があります。
男女共通の心理メカニズム
異性の外見的な魅力は、加齢と共に減少ることは否定できないこと、一方で、異性を見る目線は、必ずしも加齢と共に変化しないから、と言えるかもしれません。
ただ、ここで重要な視点は、男性が若い女性に惹かれることと同様に、女性も男性に若さを求める目線があるという事です。
つまり、40歳を超えた男性に、若い女性が性的な魅力を感じることは稀であることは認識すべきです。

男性が若いパートナーを求める理由と問題点

婚活において、男性が若い女性を希望する理由をあらためて整理し、その希望が、その人の婚活を困難にしてしまう背景を考察します。

① 子どもが欲しいという理由

もっとも多いのがこの理由です。

一般に、出産に伴うリスクを考えると若い方がいい、体力的にも安心だから、という理由。
生物学的には、女性の出産適齢期が30代前半までがピークとされます。
40代は、男性にとっても自身のタイムリミットを感じるタイミングでもあり、相手女性に安全な妊娠を願う気持ちもあるでしょう。
こうした思い自体は否定されるものではありません。

ただ、問題は、自分の年齢と容姿や年収なども含めた「市場価値」が、若い女性にとっては、どれほどの魅力を有しているか?が問題です。

「子供が欲しい」を結婚の目的とする男性、女性はOK?

女性の一般的な受け止め方は、人によって大きく分かれる。
ネガティブに感じる人は少なくなく、特に婚活や出会いの初期段階で強調されると警戒心を抱かせる可能性が高く要注意。

ポジティブに受け止める場合

多くの女性自身も「子供が欲しい」人はいるので、同じ価値観を共有できると安心する。
結婚相談所のデータでも、婚活者の約半数が「子供が欲しい」を結婚理由に挙げており、共通の目標として前向きに受け取る人は一定数いる。
また、愛する相手との子供を望む発言は、「この人と一緒に家庭を築きたい」というロマンチックなイメージを共有することにも。
特に、相手の性格や経済力が安定していれば、頼もしく思う。

ネガティブに受け止める場合

(こちらの声が意外と多い)
女性は妊娠・出産・子育ての身体的・精神的負担を強く意識し、プレッシャーを感じる。
また、「出産のリスクや痛みを軽視してる」と、無責任に聞こえることもあり得る。特に初デートや早い段階で言われると、「私自身ではなく、子供が目的?」など、一気に冷めてしまう女性が多い。
さらに、「子供ができなかったら、どうするの?」に対する明解は回答が必要で、タイミングや言い方次第でイラッとされることは認識すべき。
大前提として、「子供よりまず私を大切にしてほしい」という女性の本音は当然。それを配慮できない男性は幼稚すぎて、本質的にはモテないでしょう。

② 過去の成功体験を引きずっている

40代以上の男性の中には、「若い頃は年下女性にモテた」「職場でも後輩から慕われていた」「飲み会では若い女性との会話も盛り上がる」
こうした経験から、「若い女性と十分つきあえる」と認識する人がいます。

しかし婚活市場は、恋愛市場とも職場ともまったく別物です。
職場では、誰もが円滑な人間関係を、飲み会やイベントでは誰もが「楽しい時間を過ごす」ことを意識しています。
婚活で、あえて年齢の離れた男性に興味をもつ女性は極めて稀です。

③ 「条件として希望することは自由」と思っている

本人としては、「別に絶対じゃないけど、正直な気持ち」「希望を書いているだけ」などの思考もありますが、
いったんプロフィールに明記された条件は、その条件を見る女性には「お付き合いを検討できる範囲」として伝わります。
「若い女性を希望」と記載あれば、「若いと認識していない女性」は、「自分は対象外ね」と認識します。

結果、可能性のある女性からも敬遠され、自ずと対象となる女性の数は激減します。

自分より若い女性を希望する前に、現実を理解しよう

年齢差=ギャップ

40代男性が30代前半女性をパートナーに望むのは、決して珍しいことではなく、「10歳程度の差なら大丈夫だろう」の認識かもしれません。
一方、女性側から見ると、40代男性は10歳差は「世代ギャップ」レベルであり、「オジサンすぎる」と映ることが普通です。
年齢差によるライフステージの違い、お互いの10年先のイメージ、外見的な衰え、価値観や経験則の違い、すべてがギャップです。

こうしたギャップを超えて成婚に至る「歳の差婚」のキッカケは婚活ではなく「自然な出会い」によるものが大半です。

子供の希望が障壁になる

30代前半までの女性は、キャリアを優先したい人も多くいます。10歳以上年上の男性との結婚によって、男性から妊活を求められることが、自身のキャリアプランにはマッチしない人もいます。また、実際に35歳超で、初産で出産する人も今は珍しくありません。
ただ、女性側も高齢出産のリスクを避けたいと思う人も存在し、「子供をもつなら35歳までに」と考える人もいます。
つまり、35歳までに出産してほしいと希望する40歳以上の男性を、婚活の段階で前向きに検討する女性は、多くはないのです。
多くの女性は、子供に関しては結婚後に、夫婦で相談しつつ決めたい、そのためには、夫婦間の年齢差は少ない方がイイ。
だから10歳以上の年上の男性は検討できない、という人が多いでしょう。

ギャップによる対象外

30代前半までの女性の多くは、恋愛対象を同年代または少し年上までの男性としている傾向は強くあります。
女性の年齢が上がると、可能な年齢差は拡大していく傾向もありますが、その傾向は30代半ばからです。

また、40代男性が「おじさん」と思われるのは、単に年齢ではなく、生活習慣の積み重ねによるもので
具体的には、加齢による体型や顔・輪郭の崩れ、ファッションの古さ、会話のトピックが合わない、食の好み、将来像など。

統計的に見ても、結婚相談所やマッチングアプリのデータでは、年齢差10歳以上のカップルは成立しにくく、成功率は低いです。

男性が10歳以上年上の年齢差カップルは、全体の2.4%だけ。極めて狭き門をくぐり抜ける自信はありますか?
出典:パートナーエージェント

成婚カップルの年齢調査

実現可能な年齢差はどれぐらい?

婚活業界では、「年収×1/100万円法則」が、実現可能な年齢差と言われています。
男性の年収を100で割った数字が、その男性がアプローチする際に「受け入れられやすい女性との年齢差の下限」とされています。
例えば年収800万円なら8歳差まで、年収500万円なら5歳差までが目安となります。
10歳差婚を目指すなら、男性の年収1,000万円程度が必要となります。

若い女性を希望し続けることで起き得る「結婚できない現実」

上記にように、若い女性を求める婚活は、2.4%の可能性を追う、極めて効率が悪い取り組みとなり、婚活は確実に長期化するでしょう。
1年、2年、3年……と時間が過ぎるごとに、年齢はさらに上がり、市場価値は下がり続けます。これは極めて大きなリスクです。
方向性を変えない限り、結局「結婚できないまま、また5歳、また10歳、歳をとる」可能性をはらんでいます。
もし、婚活の目的に「孤独な老後を避けること」もあるのなら、方向性を変えるべきです。

年の差婚”狙う《おじアタック》実際の成就可能性

現実にそった婚活に方向転換

方向転換の考え方は、これまでの希望条件をすべて諦める必要はありません。

例えば、女性の粘性条件を、30代前半 ☞ 自分の同世代までに拡大。
こうすることで、これまで条件から排除されてきた35歳から自分と同世代までの人たちが対象に加わります。しかも、30代前半の人も含まれたままです。

このように条件を緩和、拡大したうえで、自分よりも若い女性との縁が増えるように、下記の努力を続けることで、少しでも当初の希望に近い女性とのご縁がつながるかもしれません。

年下から「選ばれる男性になる、近づく」

自分自身をアップデートする若い女性にアプローチするなら、まずは「選ばれる男」になることが最優先。年齢は変えられませんが、外見や内面を磨くことで魅力を高められます。

外見ケアを徹底:ジム通いや食事管理で体型をキープしましょう。髪型や服装を現代的にアップデートするのも効果的。30代前半女性は、清潔感と若々しさを重視します。美容院やスタイリストに相談して、「オジサン」イメージを払拭してください。

健康と活力の維持

子供を望むなら、自分が健康で長生きできる体づくりを。
定期的な運動や禁煙、睡眠の質向上を習慣化。活力ある男性は、年齢を感じさせません。

趣味やスキルを増やす

共通の話題を作りましょう。
SNSやアプリで人気のトレンド(旅行、スポーツ、料理など)を共有できるように。
年下女性との会話で「古い」と思われないよう、柔軟性を養ってください。

これらを3ヶ月続ければ、変化を実感できるはず。鏡の前で「30代に見えるか?」を自問自答してみてください。

対象とする年齢層を上方に拡大

年齢層を上方に拡大することで、出会いのチャンスは格段に増えます。
「30代前半(以下)の女性限定」で固執すると、これまで考察した通り、チャンスは極めて限定的です。逃します。
年齢層を広げる、つまり、30代後半や同年代の女性も視野に。
もし、子供の希望にこだわりたい場合も、30代後半の女性の方が、「子供を産むか?産まないか?」の選択について、「我が事」として受け止めます。
「産みたい」女性の場合、早期の結婚に前向きで、成婚から妊活に計画的に移行できる可能性が高まります。

一方で、30代前半の女性の場合は、「産みたいけど、もう少し期間を置いて」「今はキャリア形成を優先」などの思考があると、すぐに35歳超になり得ます。
こうした事から、30代前半の女性にこだわる意味は、子供を希望する場合も意味をなしません。
実際、年齢差による平均妊活期間の際は、30~34歳と35歳~39歳で、3.59ヵ月です。
(筆者の妻は、41歳ジャストで産んでくれました。)

年齢 平均妊活期間
25~29歳 14.58ヶ月
30~34歳 14.92ヶ月
35~39歳 18.51ヶ月
40~44歳 23.33ヶ月
全体平均 15.9ヶ月

出典「BELTA:30・40代など年齢別の妊娠確率や平均の妊活期間について」

マッチングアプリ(Pairs、Omiaiなど)や結婚相談所のプロフィールで「子供希望」を明記しつつ、希望の対象年齢を自分と「同世代まで」あるいは「年齢の縛りなし」と記載します。

こうすることで、「子供が欲しい幅広い年齢層の女性」が、あなたのプロフィールを見ることになります。「30歳前半までの女性」としていた場合には、スルーしていた人も見ることでしょう。

リアルな出会い場

趣味のサークル、婚活パーティー、ボランティアなどに参加。
年下女性が多いイベントに参加することで、出会いの機会が増えます。
オンラインやプロフィールが先行する「出会いメディア」よりも、対面の方が、実年齢が先行せずに、魅力が伝わりやすい面があります。
年下女性が多いイベントに参加することで、出会いの機会が増えます。

*ポイントは、数を打つこと。
1回の失敗で落ち込まず、フィードバックを活かしましょう。例えば、デート後に「何が悪かったか」を振り返る。

内面的な魅力を磨き、経済的安定感を固める

当然に外見だけで婚活は成就しません。
そもそも、女性からは、経済力や精神的な安定を求められます。30歳を超えると、なおさらです。
子供を望むなら、養育費の準備を示すと安心感を与えられます。ただし、露骨な金銭的アピールは逆効果です。
「子供の養育のための経済面の努力は惜しみません」程度なら、嫌味なくPRできるでしょう。
また、お見合いやイベント参加においては、コミュニケーション力によって雌雄が決まります。日頃の意識と準備で大きな差となります。
婚活で上手く会話を運ぶには?中高年のコミュ力アップのために
婚活本を読むのもおすすめです。

まとめ

40代以上の男性が30代前半までの若い女性、10歳以上の歳の差婚を望むのはハードルが高く、それ以外を検討しないままでは、婚活が行き詰まり、一生独身の可能性さえあります。
何もご自分が希望する条件をすべて諦める必要はなく、広範囲で検討し、気になる人との接点ができたら、どんどん会ってみましょう。
そうした機会を重ねることで、「一生独身」のリスクは軽減できます。
自己改善と戦略的なアプローチ、そして何より「視野を広げる柔軟性」を持てば、きっと良い出会いが待っています。
その出会いが、もしかしたら、30代の若い女性ならば、最高ですね。

こうした婚活アドバイスを受けるなら、やはり結婚相談所が力になります。

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