価値観が多様化する現代では、「結婚する・しない」は本来どちらが正解というものではなく、価値観・性格・人生設計によって最適解は変わります。
生涯独身者が増える現代ですが、その中に「意図した独身者」と「意図しない、結果的な独身者」があります。このことは、当人にとっては大きな問題です。
それは、「意図しない、結果的な独身者」は、独身でいること自体が重大な問題なのです。
その解決は結婚またはパートナーを得ることで、確実に幸福度が上がる可能性があります。
この記事は「生涯独身という生き方は避けた方が良い人の傾向」と、その人たちが事前に知っておくべき現実的デメリットを、できるだけ網羅的・具体的に整理します。
※婚活・人生設計の判断材料としての整理であり、独身者を否定する意図ではありません。
中高年独身者が結婚を検討すべき思考や感情傾向は、一括りにはできませんが、
心理学的・社会学的研究から、結婚が自己肯定感や幸福感の向上に寄与しやすいパターンがいくつか指摘されています。
これらは、シングルライフの孤独感や社会的ニーズが強い場合に特に当てはまり、結婚がパートナーシップを通じてこれらを補完する可能性が高いことを示唆します。サイモンフレーザー大学教授心理学部ユティカ・U・ギルメ教授ほか2名の研究論文からの引用しながら、考察します。
- 1. 強い孤独感や社会的孤立を感じる傾向がある人
- 2. 感情的な不安定さや愛着不安を抱える傾向がある人
- 3. シングルであることへの強い恐れやプレッシャーがある人
- 4. パートナーや家族を強く欲する感情がある人
- 5. 低い外向性で社会的交流が少ない思考パターンを持つ人
- 6. 経済的・実用的安定を求める実利的な思考の人
- 7. 感情的なサポートや共感を渇望する傾向のある人
- 8. 自己肯定感の低さから肯定を外部に求めるパターン
- 9. 共有の価値観や未来像を重視する思考
- 10. 性的・身体的な親密さを求める感情
- 11. 家族や社会的なプレッシャーに敏感な傾向
- 12. 過去の関係で傷つき、癒しを求める思考
- 13. 日常のルーチンに退屈を感じ、変化を求める感情
- 14. 健康や老後の不安が強い実践的思考
- まとめ:生涯独身が向かない人
- ご参考:チャットGPTによる「生涯独身が向かない人」
- チャットGPTが警告する「生涯独身のデメリット」
- まとめ
1. 強い孤独感や社会的孤立を感じる傾向がある人
日常的に「一人でいるのが辛い」「誰かと共有したい」と頻繁に思う人。
研究では、シングルの人が、孤独感を常に感じ、それが継続する環境にある場合、結婚が感情的なつながりを生み、孤独を軽減する効果が高い、とされています。
この傾向は男性に顕著です。☞婚活を始めたきっかけ
孤独感を強く感じる環境とは、例えば、友人関係が薄く、家族との交流も少ない場合、あるいは外出や他人と共に興じる趣味がないなど、です。特に、中高年男性でこの感情が強い場合、結婚が社会的ネットワークを強化するきっかけになり得るとされます。
2. 感情的な不安定さや愛着不安を抱える傾向がある人
「パートナーがいないと不安定になる」「過去の関係で傷つきやすい」と感じる人。
愛着不安型(attachment anxiety)の人は、結婚を通じて安定したサポートを得ることで自己肯定感が向上しやすい。
これは、感情的に依存しやすい傾向で、シングルでうつ症状が出やすい場合に顕著。
ただし、パートナーの存在がネガティブに作用するケースもあり、パートナーとの相互理解が非常に重要となります。
愛着障害があっても幸せな結婚ができる
3. シングルであることへの強い恐れやプレッシャーがある人
「一生独身でいるのが怖い」「社会的に失敗したように感じる」と考える人。
高い「シングルへの恐れ」が、結婚意欲を高め、実際に結婚後の満足度を上げる要因になり得ます。
中高年でこの感情が強い場合、結婚が「安心感」をもたらすことになるでしょう。
特に、日本社会において多くの人が感じる一般的な悩みと言えます。(この傾向は薄れてきているとの指摘もあります。)このプレッシャーは、親族からの催促や友人との会話における疎外感など、さまざまな場面で生じます。旧友とのイベントなどでは顕著です。
結婚が、こうしたプレッシャーを軽減する一つの解決策であることは事実です。
内閣府の調査によると、既婚者は未婚者よりも幸福度が高い傾向が見られます。
また、結婚して3年以内の男女の約96%が「幸せ」と回答したという調査結果もあります。
これは、パートナーとの精神的な支え合いや、将来に対する安心感などが影響していると考えられます。
しかし、結婚はあくまで選択肢の一つであり、万能の解決策ではありません。
4. パートナーや家族を強く欲する感情がある人
「誰かと一緒に人生を歩みたい」「子供や家族を持ちたい」と切実に思う人。
高いパートナー欲求は、結婚が充実感を増すことを端的に表していると考えられます。
特に、子供を望む人、家族団らんの時間を大切に、家族間の感情の共有を強く望む人、老後の伴侶を求める人でこの傾向が当てはまります。
5. 低い外向性で社会的交流が少ない思考パターンを持つ人
「人付き合いが苦手」「新しい出会いを避ける」タイプ。
生涯シングルに多い低い外向性は、結婚でパートナーから社会的刺激を得ることで幸福感が向上する可能性があります。
社会的(人的)交流が低いことは、結婚を望むこととは、矛盾し、結婚に不向きと捉える傾向もあります。
しかしながら、交流を回避する傾向や低い外向性などは、「一定の距離感を保った深入りしない関係」を好まない思考によるもので、「相互理解を伴う親密で安心感のある関係」を否定するものではありません。
そのため、相手との相性や、お互いの性格を尊重し合うコミュニケーション、そして結婚生活における具体的な課題への協力体制があれば、確実に幸福感が増大するタイプと言えるでしょう。
ですから、内向的な中高年独身者が、結婚で「安心できる関係」を築くケースが多いのです。
6. 経済的・実用的安定を求める実利的な思考の人
「一人で老後を支えるのが不安」「共有の生活で負担を分けたい」と考える人。
統計上、結婚によって家庭内分業によって、経済活動(仕事)の効率が向上するなどにより、収入増や富蓄積をもたらす傾向が見られ、男女別では男性で特に有益とされます。
ただ、現代の価値観においては、中高年で結婚した場合、家事の分担は男女の偏りなく、より柔軟に思考すべきです。夫は仕事、家内家事は妻という考え方では、円満円滑な関係維持は容易ではないでしょう。
7. 感情的なサポートや共感を渇望する傾向のある人
「誰かに話を聞いてほしい」「支え合いたい」「互いに成長したい」と感じる人。
注目すべきは、「支えたい」欲求です。
「~してほしい」よりも「~してあげたい」という献身的な欲求で、「誰かの力になりたい」気持ちです。
コロナ禍や大規模は自然災害によって、こうした欲求を自覚する人が増えたようです。
共感的な性格が結婚で活かされ、関係の質を一層高める傾向を持っている人とも言えるでしょう。
マーク・トラバース博士(コーネル大学・コロラド大学)感情的な親密さと共感が、強靭な絆と深い幸福感をもたらす
こうした欲求は、伴侶に先立たれた人が、ボランティアなど社会貢献活動に従事するなどの行動として現れることがあります。人は、元より「役に立ちたい」欲求があるのでしょう。
これらの思考傾向は結婚(再婚)によって、無条件の愛情やパートナーシップが得られ、感情面の充足や互いの共感につながり、ストレス軽減にも寄与することが期待されます。
また、仕事や健康問題で感情的に疲弊しやすい人に有効と推察されます。
8. 自己肯定感の低さから肯定を外部に求めるパターン
「自分に自信がない」「パートナーから認められたい」と思う人。
結婚は、一時的に自己肯定感を押し上げることは研究で指摘されています。
ただし、向上した自己肯定感が継続するかは、夫婦の関係次第で、長期的に安定した関係が必要ととなります。男女比較では、女性では、長期的には自己肯定感が結婚前よりも低下する事例も一定数あるため、両性の自己肯定感が維持されるためには、お互いを思いやる気持ちが基礎となることを意識する必要がありそうです。
いすれにしても、結婚は自己固定感を補強する効果はあり、中高年独身男性でこの傾向が強いとされます。
9. 共有の価値観や未来像を重視する思考
「似た世界観の人と一緒にいたい」「共通の目標を追いかけたい」と考える人。
人間1人の能力には限界があるが、2人で取り組むことで2倍以上の働きができるというポジティブな考え方。あるいは、2人の思考は、個々を補完する考え方。
こうした思考は、結婚によってお互いの成長の機会を長期的に確保し、感情的な充足を高め、実際の行動面も計画的に相互管理されることで活発になることが期待されます。
1人でいるとビジョンが曖昧な人に、結婚が方向性を与える、と考えられます。
10. 性的・身体的な親密さを求める感情
「触れ合いや親密さが欠けている」と感じる人。
性的な欲求の充足は、年齢に関係なく重要です。
また、その欲求が満たされた経験が少ないほど、加齢に伴っても欲求が減少しないのかもしれせん。
一方で、現代では、「結婚によらずとも性的欲求の充足は可能」との考え方があります。
しかしながら、「身体的」と「感情的」が同時両立することに意味があると考える人には、やはり結婚の意味があります。
結婚が身体的・感情的親密さを満たし、全体的な幸福感を向上させます。
11. 家族や社会的なプレッシャーに敏感な傾向
「親や周囲の期待に応えたい」「伝統的な家族像に憧れる」と考える人。
文化的に結婚が重視される日本で、この感情が結婚の動機になりやすい。
pmc.ncbi.nlm.nih.gov
12. 過去の関係で傷つき、癒しを求める思考
「失敗を繰り返したくない」「安定した関係で癒されたい」と思う人。
離婚や失恋、パートナーの裏切りなどで傷ついた人は、再び同様の目に合わないように警戒感を強める傾向もあるが、その一方で「失敗を繰り返さないためには、安定した関係の構築することで実現できる」との考え方もある。異性関係の失墜によって自己肯定感が低下した場合、新たなパートナーを得ることで、それが回復することは自然なことです。離婚経験者の再婚も自然なことです。
13. 日常のルーチンに退屈を感じ、変化を求める感情
「毎日が単調」「新しい刺激が欲しい」と感じる人。
結婚によって、日常生活にパートナーが加わることは、いろんな意味で刺激があり、新しい発見もあります。慣れるまでには、ちょっとした疲労感もありますが、それを上回る充実感がある、独身時の退屈さは解消されることでしょう。
デイビッド・シュナーク博士は、結婚を「人間成長マシン」と呼んでいます。フィンケル博士もまた、現代社会では「これまでにないほど自己発見、自尊心、そして個人的な成長を促進できる(ゴットマン研究所「結婚の目的は成長」
14. 健康や老後の不安が強い実践的思考
「一人で健康管理が心配」「老後に伴侶が欲しい」と考える人。
結婚後は、身体的・精神的の両面でサポートが得られます。
まとめ:生涯独身が向かない人
ここまで列記してきた思考傾向の人にとって、結婚が「欠けている部分を補う」形で機能しやすいことを示しています。
恋愛パートナーへの憧れを持ち続ける人は、恋愛関係が見つかれば満足感を得られるかもしれませんが、見つからなければ人生満足度が最低レベルに落ち込むリスクを負うことになります。
ただし、結婚が万能薬ではなく、互いの相性や努力次第の面があることも事実。
逆に、シングルで満足している人(例: 高い自治感、強い友人ネットワーク)は、結婚が逆効果になる場合もあります。
ご参考:チャットGPTによる「生涯独身が向かない人」
チャットGPTに「生涯独身が向かない人」(≒結婚した方が日々の生活が充実する人)を訪ねた結果、下記の回答が得られました。
①強い孤独耐性がない人
一人での生活が長く続くと不安感が増す
「誰とも話さない日」が続くと精神的に落ち込む
体調不良やトラブル時に「誰かにいてほしい」と強く感じる
➡ 独身生活では孤独の自己処理能力が必須
②.自己肯定感が他者評価に左右されやすい人
誰かに必要とされている実感がないと自信を失う
承認欲求が強い
家族・パートナーという「役割」を通じて自分の存在価値を感じやすい
➡ 独身では「社会的役割の希薄化」が起きやすい
③生活管理・自己管理が苦手な人
食事・睡眠・健康管理が雑になりがち
病院に行くのを先延ばしにする
家事が極端に偏る(栄養・衛生面)
➡ 独身=自分を叱ってくれる人がいない
④変化や刺激を自分で作れない人
仕事と自宅の往復だけになりがち
人生の節目が少ない
日々が単調になりやすい
➡ 結婚は「意図せず人生イベントが生まれる装置」
⑤感情のセルフケアが苦手な人
ストレスを溜め込みやすい
愚痴を言える相手がいないと抱え込む
落ち込んだ時に立て直せない
➡ 独身では感情の逃げ場を自分で確保する必要がある
⑥老後を一人で設計するイメージが持てない人
60代以降の生活が具体的に想像できない
介護・入院・終末期のことを考えると不安になる
➡ 独身は「老後の全責任を自分で背負う」前提
⑦ 親・兄弟に頼れない人
親が高齢または他界している
兄弟姉妹との関係が希薄
➡ 独身+家族基盤が弱い=リスクが重なる
⑧人との深い関係を築くこと自体は好きな人
一対一の信頼関係を大切にする
表面的な付き合いより深い絆を求める
➡ 独身生活では関係の断絶リスクが常にある
⑨「帰る場所」「待ってくれる人」を重要視する人
家庭的価値観が強い
日常の共有を重視する
➡ 独身では満たしにくい欲求
⑩病気・ケガ・失業などの「不測の事態」に弱い人
突発的なトラブル時にパニックになりやすい
判断力が落ちやすい
➡ 独身は「危機時の意思決定を一人で行う」必要がある
チャットGPTが警告する「生涯独身のデメリット」
【健康面のデメリット】
食生活の乱れ → 生活習慣病リスク増
定期健診・受診率が低下しやすい
病気の発見が遅れやすい
回復期に看病・支援がない
☞統計的にも既婚者の方が健康寿命が長い傾向
【精神面のデメリット】
孤独感・疎外感が年齢とともに増加
話し相手・相談相手の減少
定年後の「役割喪失」が深刻化しやすい
メンタル不調に気づいてくれる人がいない
☞ 特に男性は孤立しやすく、立て直しが遅れる
【経済面のデメリット】
住居費・光熱費・税負担を一人で負担
病気や失業時のセーフティネットが弱い
老後の介護・見守りサービス費用が高額
相続・身元保証人問題が現実化
☞ 独身=「経済的自立が最後まで必須」
まとめ
これまでの考察について、目線を逆にして、「生涯独身が向いている人」をまとめると
「強い孤独耐性がある」
「人生設計・老後設計が具体的かる現実的」
「人間関係の有無、浅深に関係なく感情面が安定している」
「健康・経済管理を独力で維持できる」
など、稀有な能力を持った人と推察されます。
こうした能力は、年齢と共に減退する可能性も否定できません。
結婚したい、パートナーを得たい気持ちがあるのなら、「意図しない生涯独身」にならないように、少しでも早く、婚活を始める準備をおすすめします。

40代で結婚した50代夫婦(もうすぐ60)。夫婦共通の趣味は、料理と酒。筋トレも少し。2人とも婚活は苦労しました。友人に独身が多いので、彼らに婚活をおすすめする気持ちでブログに。このブログを読んだ方が積極的に婚活し、パートナーが見つかったらウレシイです。愛知県在住。
